ある日、ラパンとリスは、いつもは行かない森の奥へと足を踏み入れました。 そこは光が優しく差し込み、風が優しく歌うような場所でした。 そこには、長い年月を生きたとても古い大木が立っていて、大きなうろがありました。「ねぇ、ラパン、このうろ、なんか不思議じゃない?」
二匹はそっと中にをのぞきこみました。 そうすると、うろの奥には、たくさんの扉が並んでいたのです!「えっ? こんなにたくさんの扉が……!」ラパンと リスは目を丸くしました。扉はどれも違う色をしていて、それぞれに小さな文字が刻まれています。
「ねえ、ラパン、もしかして……この扉を出たら、その場所へ行けるんじゃない?」