ラパンの森には、不思議な生き物がたくさん住んでいます。
ある日散歩中のネズミは、見たこともない生き物に出会いました。
それは、ふわふわした体毛を持つ、ケサランパサランという不思議な生き物でした。
「あなたは誰? こんなに不思議な生き物を初めて見たよ!」とネズミ達は聞きました。
ケサランパサランは楽しそうにふわふわしています。
ネズミたちは、びっくりしながらもケサランパサランに、もっと話を聞こうとしました。
しかし、ケサランパサランは空を見上げ、飛び立ってしまいました。
ケサランパサランは、さらに、森の奥の方に飛んでいきました。
すると、大きな岩の穴で昼寝をしている、クマさんを見つけました。
「クマさん、クマさん、起きて」とケサランパサランはささやきました。
しかし、クマはグーグーと大きな音を立てて、まだ眠っているようでした。
ケサランパサランは、クマを起こすために色々考えました。
最初は、ふわふわっとクマの背中にふれました。しかし、クマはまだ寝ているようでした。
今度は岩の穴に入り込んで、クマのの赤いマフラーを引っ張りました。
クマは、ようやく目を覚ましました。そして「おはよう」とケサランパサランたちに声を掛けました。
ケサランパサランたちも「おはよう」と上下にふわふわと飛んで返事をしました。
クマとケサランパサランは、とても仲良しになりました
ケサランパサランはクマさんとの挨拶を終え
さらに森の奥に向かいました。
森の中を飛んでいると、たきびの煙が見えました。
ケサランパサランは、たきびの煙をたどっていきました。
たきびのところに到着すると、ラパンとリスがマシュマロを焼いている姿を見つけました。
ケサランパサランは、二人がやっていることに興味津々で、近づいていきました。
「こんにちは」とケサランパサランは挨拶しました。
ラパンとリスは、ケサランパサランが現れたのに驚きましたが、すぐにケサランパサランを迎え入れました。
ケサランパサランとラパンとリスは焚火を囲んでおしゃべりを始めました。
星空を見上げたり、ラパンの入れたコーヒーを飲んだりと楽しい時間を過ごしました。
そして、夜が更けるまで、三人は楽しい時間を過ごしました。
翌日、ケサランパサランはラパンとリスを自分のお家に案内しました。
ケサランパサランのお家は、森の中にある大きな木でした。
その木には、ケサランパサランの家族がたくさん住んでいました。
「こんな素敵な場所を教えてくれて、ありがとう。本当に楽しかったよ。また遊びに来るね。」とラパンは言いました。
「そうだね、本当にありがとう。また一緒に遊ぼうね。」とリスも言いました。
ケサランパサランは、ラパンとリスが喜んでくれたことをとても嬉しく思いました。